謝辞

 2月25日~27日朝に掛けて投稿論文の校正。
 期日まで時間はあった。
 また読み返すと,繰り返しや冗長な箇所も目に付いた。
 改善意見にその都度応じたためでもあるが,振り返るともっと簡潔な表現も出来たという思いがある。
 しかし,受理された論文は基本的に内容,構成の修正はできない。
 誤植や意味が通りにくい表現の修正に止めざるをえない。
 そもそも出版元が丁寧な校正をしてくれtので,こちらの朱入れは最低限で済んだ。
 ただ,度重なる改訂に突き合っていただいた編集委員,査読委員への謝辞が抜けていたので追加した。

本稿の元になったのは2021年春に投稿した可変資本の形骸化を検討した論稿であった。その後,二度投稿し直し,本稿も幾度か改訂を重ね,ようやく完成した。また全国学会では2022年から3年連続報告の機会を得た。投稿,報告の度に貴重な意見を頂き,また刺激を得て,本稿およびその後の研究の基になる問題関心を抱くことができた。この間,審査,査読,コーディネートに当たられた委員諸氏に謝意を表わしたい。
 これは決して社交辞令ではない。
 一事不再理ゆえに視点を変えて稿を改めるうちに,当初,単に可変資本概念の形骸化と捉えていた問題が,剰余価値論ないし余剰論の見直し,そして生産論の位置付け,価値と価格などと視野が広がった。
 また,3年連続の学会報告の内,特に昨年の報告は価値論に関する3名の報告の1つと位置付けられたたため,他の二者の問題関心の異同を意識することになり,現在取り掛かっていることの発端となった。報告後は,投稿論文の改訂よりもそちらの方に重心が移ったぐらいだ。
 難産だったが,子育てはこれからだ。


コメント