Kへ


 高校,学部は違ったが大学同級生の.W.より便りが届いたので,早速返信してみた。

 K.W.


 本日封書を受け取りました。
 丁寧に近況を報告してくれて有り難う。

 Kと最後に会ったのはいつか,思い出せない。
 教養部,谷1丁目?2丁目?時代はよく下宿に押しかけていたが,それ以降は年賀状を交わすくらいの付き合いだったためか。
 ひたすら小説を読んでいた文学青年の印象しかない。
 もう1つ挙げると,レギュラーコーヒーの伝道者。
 それまでインスタントしか淹れたことがなかったので。
 今ではメッシュ・フィルターで淹れ1日数杯飲んでいる。
 
 大震災の前年秋,母が自宅を売り払って仙台に越してきた。
 便利な都会生活を楽しんでいたが,直に足腰が弱って外出の機会が減り,また痴呆が進んだ。
 今では週2回のデイサービス,月1回のショートステイを利用している。 
 物忘れが酷く居間にあるものを触ってはどこかに仕舞ったままその記憶もない,つまり紛失することが多いのでいっそ入所させるしかないと思ったりするが, 2001年元日に父が亡くなっており,親子二人きりなので,自宅で親子生活をしている次第だ。

 2025.03.12

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