この1週間

 前稿「経済原論とこんにちの労働」は,研究会のタスクフォースの1つとして労働を立ち上げるに当り,自分のこんにちの労働に関する考え,見取り図をしめそうとしたものだが,先月末の研究合宿に自分は参加できず(目の治療のため),また余りに総花的すぎて充填が明確でなかった。より具体的な問題に即して論点を提示する必要がありそうだ。

 他方,この間,考えたり調べたりしたことは,全く別のことだった。

  • 資本過剰論の展開方法
    前稿の,価値論と価格論の位相区分論で扱っていなかった問題として資本過剰規定について宇野の論稿を読み返していた。
    話せば長くなるので,結論のみいえば,資本過剰規定と景気循環論,実現恐慌論としての資本過剰の分析は,それぞれ価値論,価格論と位相が異なるのにもかかわらず混同されていないか。
    ただ,論文,報告という形を取るにはまだまだ時間を要する感触。
  • 講義や評価の見直し
    昨年度の学生による授業評価を見ていて見直しの必要を感じた。回答者数が少ないので全般的な意見とは言えないだろうが,講義そのものも論述式・記述式小テストの講評,解説そのものも「難解」という指摘を受けたので,どのように改善すれば良いか考えていた。
    結局,講義ばかりか問題解説もその学生には届いていない,一方通行になっているということだから,毎回の確認問題は講義時間中の解答時間をたっぷりとり,小テストも論述式,記述式の場合は講義時間内に(入力中の解答の)講評時間を組み込み,にオンラインで質疑を入れる必要がある。挙手による質問はほとんど出ないが,匿名を条件にしたオンライン入力による質問は多い。

  上手く行くか,その前に実行できるか分からないが,学生の気質は年々変わっているので,それに対応することは必要であろう。

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