「テキストでは純粋な資本主義経済はないとあったが、他の社会主義や共産主義でも純粋といえるものは存在しないのか?」
--テキスト(日高普『経済学』)が「ない」というのは「経済(社会)モデルとしての」純粋資本主義(そのままの姿)は「現実には存在しない」という意味です。
「純粋な資本主義などというものは、現実にはどんなときもどこにも存在しなかった。せいぜい19世紀中葉のイギリスがそれに近かったというにすぎない。それでも、現実にどこにも存在しない純粋な資本主義を解明することは、現実の複雑な資本主義を研究するための前提になる。現実の社会が歪められているということは、歪められていないものを理解しなければ、明らかにならない」(p47-48)
その意味では,社会主義,共産主義に限らず,封建社会,古代社会もモデルそのままの姿では存在しない(しなかった)でしょう。
問題はモデルとしての社会主義,共産主義が何か,でしょう。
純粋な資本主義とは;①政府の規制・介入がない,②競争を歪める独占が成立していない,③三大階級(資本家,賃金労働者,地主)のみ{生産手段を所有し自ら労働する者「小生産者」は競争の過程で消滅と想定}
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