単純再生産の式で、Ⅰ部門のv,mとⅡ部門のcを交換するのであれば、Ⅱ部門でしか剰余価値を蓄積して儲けることはできないということですか?
--Ⅰ部門のv,mとⅡ部門のcの交換を取り上げているのは,再生産表式では自部門で生産される物は必ず調達できると想定し,均衡条件を自部門で生産していない物(I部門では労働者の生活資料,m資本家の贅沢品、II部門では生活資料を生産するための生産手段(原材料や機械))の調達「部門間交換」に絞っているからです。
表式は,価値通りの交換を想定しているため,生産手段に投下したcと労働力商品の購入に充てたvは全額回収できている=次期の調達資金は確保されているほか,剰余価値であるIm,IImとも価値通り手元に残っています(それをどう使うかが単純再生産と拡大再生産の違い)。
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